いけなかった話。

タイはバンコクからこんにちは。สวัสดี。

*文字化けではなくタイ語です。

日本では、台風の影響なのかなんなのか大雨に見舞われた地域が多数あったようですね。

21号が明日、上陸するようなので今後も注意してください。

 

さて、気づかいアピールはこの程度にして本文を。

 

以前にもこのブログで、僕は男性に興奮を覚える特殊性癖の人間だとお話しはしましたが、今までは憶測の域を超えていなかったので、自分のことをもっと詳しく知りたいと思い、大人のお店に足を運びました。といってもちょっとエッチなマッサージ店なんですけど。

そのお店は、一階は普通のマッサージ店のような店構えなのですが、階段を上がり二階に行くと、四部屋の個室とシャワールームがありました。

各部屋は、二畳から三畳くらいの大きさで、室内は薄暗いオレンジとピンクの中間色で照らされ、それなりにムードがありました。

部屋に入るとすぐに、全ての着衣を脱いでシャワールームに案内され、身体を綺麗にしたらいよいよマッサージが始まります。

肩から背中にかけてゆっくりと指圧していき、太腿、ふくらはぎも入念にマッサージされました。

10分から15分のマッサージの後、本番が始まりました。

1時間でお願いしたので、残り45分から50分がそのための時間に当てられたのですが、いくらやっても出ませんでした。

別に普段から出にくい体質だとか、相手の女性が好みでなかったとか、雰囲気づくりが上手くいかなかったとかではなく、気持ちいいけどいけない。

この体験で僕は改めて、自分はゲイである自覚が芽生えました。

ただ、セクシャルマイノリティーはLGBTの四つに分類できるほど簡単なものではなく、僕の場合は、男性に愛情の念を抱くことがないゲイです。(ゲイって言うのかな?)つまり、全てのゲイの方が僕と同じタイプではないということです。

でも、これは特に性的少数者に限らず、異性愛者の中でも各人の性癖があると思いますが、それと同じです。

僕は、女性ではいけないけど、男性を愛することもできない人間でした。

 

LGBT関連のネットニュースを見ていると、まだまだ誤った情報でトンチンカンな意見をしている人を散見しますが、特に難しいことはありません。

LGBTもまた、性癖の一つに過ぎないんです。

だから、異性愛者が異性に愛情を抱くように、同性愛者は同性に愛情を抱くし、両性愛者も無性愛者も同様に考えればいい。

ただ、そのなかで更に細かな性癖はそれぞれ抱えているので、LGBTのカテゴリーに入る人は皆同じ性癖を持つわけではない。(全く関係ないけど「入」と「人」をデジタル文字でも見分けやすく工夫されてるの素晴らしくないですか。関係ないけど。)

異性愛者の人同士でも、互いの性癖が完璧に一致しないように、性的少数者も同じなんです。

だから、他人の性を笑うのはみっともないのでやめましょう。

 

ちなみに僕は、少し前の杉田氏の「LGBTは生産性がない」の発言は、全然普通の意見だと思いますよ。

確かに杉田氏の話は、LGBTのことを全く理解していないと感じる発言がほとんどでしたが、生産性がないというのは正しいですよね。

実際、僕は女性相手ではいけないわけだし。

ネットニュースの見出しにもなっていた「LGBTは生産性がない」。

誰がこんな見出しで批判、バッシングを煽ったのか知りませんが、少なくともセクシャルマイノリティー当事者の方々は大なり小なり、このことは認めていると思います。

こうした批判は、当事者の目からしたらとても迷惑です。

このようなことで、LGBTって面倒だなと感じる人も多いんじゃないでしょうか?

繰り返しになりますが、LGBTも特殊ながら各人が持つ性癖の一部であり、言うならば個性です。

中にはそれが気持ち悪いと思う人だってたくさんいると思います。それはそれでいいです。

でも、偏った見方や先入観でLGBTはこう言う人たちと決めつけるのはやめてください。

テレビの世界では、多くのオネェタレントと呼ばれる方々が活躍されています。

顔立ちの良い男前な男性にオネェタレントが手を出すようなシーンを見かけることもありますが、あれはあくまで企画や演出です。

実際、当事者は顔が良ければ誰彼構わず手を出すようなことはしないし、マイノリティにだって選ぶ権利はあります。

僕はゲイですが、女性から誘われたことは何度かあります。

だから、思いもよらない相手から好意を寄せられることがどんなものかを知っています。

その度に、自分も相手も傷ついてきました。

そうした経験があるからこそ、性的少数者は慎重にパートナーを探すし、自分と同じタイプの人間が集まるコミュニティに出会いを求めます。

あなたのことはそもそも狙っていません。

 

最後に、この文章には故意にLGBTへの理解というフレーズを用いてきたため、嫌な気分や、面倒な気分になった方もいるかもしれません。不快に思われた方がいらっしゃいましたらごめんなさい。